2021.02.05

東京新聞杯からGⅠ戦線に羽ばたくのは? 重賞初勝利を狙う2頭に期待

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 2月8日、東京競馬場でGⅢ東京新聞杯(芝1600m)が行なわれる。

 このレースは今年の東京競馬場で最初の重賞レース。その後のGⅠレースにもつながる一戦で、2018年の勝ち馬リスグラシューは同年のGⅠエリザベス女王杯を制し、翌年にはGⅠ宝塚記念→GⅠコックスプレート→GⅠ有馬記念を3連勝して年度代表馬に輝いた。さらに2019年の勝ち馬インディチャンプは、GⅠ安田記念、GⅠマイルチャンピオンシップを勝ってJRA賞最優秀短距離馬のタイトルを獲得している。このレースをステップに、大レースへと羽ばたきそうな馬を探っていこう。

 今年のJRA重賞はすでに11戦が行なわれたが、実に9戦が重賞未勝利馬による勝利だった。この時期は実績馬の出走が少ないという要素はもちろんあるが、新勢力がチャンスを掴むことも多い。のちのGⅠ戦線で応援する馬を、いち早く見つけるのも東京新聞杯の楽しみ方のひとつになる。

 そんな新星候補の筆頭はトリプルエース(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

昨年12月にサンタクロースHを制したトリプルエース昨年12月にサンタクロースHを制したトリプルエース  同馬は2歳時の6月に新馬勝ちし、続くGⅢ小倉2歳S(小倉/芝1200m)でもクビ差2着と早い時期から重賞級の実力を見せていたが、その後は勝ちきれないレースが続いた。しかし、昨年10月の2勝クラス(中京/芝1400m)で久々の勝利を挙げると、続くサンタクロースH(阪神・芝1600m)では1分32秒6の好タイムで、2着に1馬身3/4差を付けて快勝した。

 前走のGⅢ京都金杯(中京/芝1600m)は8着と敗れたが、大外16番枠でスタートダッシュが鈍く、後方からの競馬となったのが痛かった。上位3頭は全て4コーナー5番手以内の馬で決着した先行有利の展開だったため、4コーナーを11番手で回ったトリプルエースには向かない流れだった。それでも、メンバー中2位タイの上がり3F33秒9の末脚は見どころがあったし、今回、スムーズな競馬ができれば巻き返しは十分可能だろう。