中京への舞台替わりで波乱必至のきさらぎ賞。穴党記者が心踊らす3頭 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 一方、大西記者が推すのは、先行力があるタガノカイ(牡3歳)だ。

「前走の1勝クラス(1月5日/中京・芝2000m)では、今回と同じ条件での逃げ切り勝ち。現状はハナに立って揉まれない形がベストの印象で、強力な同型不在のここは、再び自分の形で運べそうです。

 荒れた馬場もこなせるパワフルな走りが持ち味で、開催の進んだ今の中京コースも合うのでは。同馬を管理する宮徹調教師が『スピードの持久力がある』と話すとおり、序盤はゆったりと入って、自分のリズムで徐々に加速していく競馬ができれば、そう簡単には止まらないはずです。

 父が2013年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(イギリス・芝2400m)の勝ち馬ノヴェリスト。母父がホワイトマズルで、スタミナを兼ね備えた血統であるのも頼もしい限りです。

 最終追い切りも、栗東坂路で古馬3勝クラスのタガノプレトリアを相手に先着するなど、動き、状態ともに申し分ありません。無理することなくハナに立って、スムーズに逃げることができれば、押し切りがあっても驚けませんよ」

 はたして、中京の重賞レースは再び波乱の決着となるのか。もしそうなら、ここに挙げた馬たちがその立役者になってもおかしくない。

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