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波乱含みのエリザベス女王杯。2012年の再現狙う「2頭の穴馬」 (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

 そんな2012年と同じく、“目玉”となる有力馬が矛先を変えて不在となった今年のエリザベス女王杯。再び、伏兵馬が台頭する可能性はある。

 そこで探してみたいのが、レインボーダリアと似た穴馬である。条件として挙げられるのは、「古馬」であること。そして、「距離適性」があることだ。

 この視点から浮かび上がってくる伏兵馬は、マリアライト(牝4歳)とフーラブライド(牝6歳)の2頭だ。ともに古馬であり、レース経験も豊富。さらに、それぞれ2000m以上のレースで結果を出していて、距離適性も申し分ない。

「上がり馬」のマリアライトが波乱を演出する!?「上がり馬」のマリアライトが波乱を演出する!? マリアライトは今春、1000万、1600万の条件クラスを連勝し、オープン入りを果たした上がり馬。そしてその2戦が、2500m戦、2400m戦と、中距離戦には絶対の自信を持っている。

 オープン昇格後も、GIIIのマーメイドS(6月14日/阪神・芝2000m)で2着と好走し、続く牡馬混合のGIIオールカマー(9月27日/中山・芝2200m)でも5着と健闘。勝利という結果こそ出ていないものの、重賞クラスの力があることは証明している。重賞未勝利ながら、エリザベス女王杯で初のGI制覇を飾ったレインボーダリアに、その過程はかなり似ているのではないか。

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