波乱含みのエリザベス女王杯。2012年の再現狙う「2頭の穴馬」 (4ページ目)
一方のフーラブライドは、すでに重賞2勝(愛知杯、中山牝馬S)の実績馬。年明けのGII日経新春杯(1月18日/京都・芝2400m)では、歴戦の牡馬相手に2着と好走し、前走の京都大賞典でも、のちに天皇賞・秋(東京・芝2000m)を完勝したラブリーデイ(牡5歳)からコンマ4秒差の5着と奮闘。「経験」も「距離適性」も、文句をつけようがない。
さらに、京都大賞典では前出の有力馬ラキシスともクビ差。他馬からマークされるラキシスとは違って、フーラブライドのほうが気楽に乗れる分、本番で逆転があっても不思議ではない。加えて、前の年のエリザベス女王杯で、10番人気と人気薄ながら4着と健闘しているあたりは、レインボーダリアと重なる。
有力な実力馬が2頭いることによって、2012年と比べて伏兵馬の台頭はより困難を極めるが、絶対的な存在がいなくなったことは確か。波乱の要素は十分にある。
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