【木村和久連載】気をつけよう! 昭和生まれオヤジのお節介&老害ゴルフ
木村和久の「新・お気楽ゴルフ」
連載◆第38回
ゴルフは"オヤジの遊び"でしたが、最近は女性や若者の進出が著しく、オヤジ的な振る舞いがNGになることが多々あります。
ゴルフ場がオヤジの天下だったのは、昔の話ですかね......。自戒を込めて、ラウンドにおけるオヤジのお節介と老害ぶりについて、綴ってみたいと思います。
(1)キレやすく、せっかち
まずは何と言っても、歳をとると我慢が利かないというか、キレやすい性格になります。自分の思いどおりにいかないと、クラブを地面に叩きつけたり、怒鳴ったりしがち。どうやら自分に怒っているようですが、そういう人にはちょっと近寄りがたいですよね。
そもそもゴルフは、自分の思いどおりには運ばないゲームです。そこで癇癪を起こしていたら、ゲームそのものが成立しません。
そして、キレやすい人は総じてせっかち。だから、打ったらすぐにスタスタと先に歩いていってしまう。打つ順番なんかもお構いなし。特に今は準備が整った人から打てるルールになったので、クレームしづらいです。
この間なんか、こっちがまだグリーンにも乗っていないのに、自分だけパターを打ち終えて、クラブを片付けている人がいました。いくら何でも早すぎでしょ。
以前、そんなふうにキレやすい高齢者から、本音を聞いたことがあります。なかなか含蓄があることを語ってくれましたよ。
「怒ってはいけないとわかっているが、自分では歯止めが利かないんだ。気づいたら、勝手に怒鳴り散らしていた」とのこと。怒りの暴走機関車は、もはや無限列車になっていますね。
そんなに生き急いでどうするんですか? 早死にしますよ――と心配するのは、余計なお世話です。そういう人に限って、長生きするのです。憎まれっ子世にはばかる、と言いますし。
(2)下半身事情
年配の方は"出物腫れ物所構わず"ですから、トイレが近くなると我慢ができなくなります。たいてい昼休みにはビールなどを飲んでいるので、当たり前のように立ちションをします。
もちろん、過去の自分も我慢しきれず、何度か立ちションをしたことがあります。けどこの前、友人が立ちションをしたときは、衝撃的でした。
というのも、お茶屋が目の前にあるのに、立ちションをしていたからです。「なんで? トイレを使えばいいじゃん」と言ったら、「人が入っていたから」と答えるのです。
え~っ!? それだけの理由で立ちションをするの? 1~2分待って、トイレで放尿できないんですかね。
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