【木村和久連載】気をつけよう! 昭和生まれオヤジのお節介&老害ゴルフ (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa

 緊急性があるときは立ちションをしても構わないと思っていますが、昭和生まれのオジさんは、芝の上は全部トイレとばかりに、どこでも立ちションをしがち。これ、なんとかなりませんか?

 今やゴルフ場は、オヤジばかりではなく、若者や女性がたくさんいます。つまり、渋谷のセンター街くらいの、公共の場になったのです。センター街で真っ昼間に立ちションしますか?ってことです。

 ついでに言うなら、大きいほうも問題です。自分も過去に何回かコースの茂みに入って、やむなく大を放出したことがありますが、ここ十数年はしたことがないです。

 それは、便意をもよおさない工夫をしているからです。

 ラウンド中にトイレに行きたくなるのは、7時半ぐらいにコースのレストランで朝食を食べて、8時ちょっとすぎにはスタートするパターンでしょうか。そりゃ、食べてすぐに体を動かしたら、トイレに駆け込みたくなります。

 しかも、前日にお酒なんか飲んでいると、お腹をこわしている場合が多く、便意をもよおしたら、速攻で出たがります。これが、問題です。

 そこで、自分はラウンドスタイルを変えることにしたのです。スタート時間はだいたい10時前後。朝食はコースまでの移動中に済ますか、ゴルフ場で食べるにしても早めに来て食べます。さすれば、ラウンド前にトイレに行って、あとは楽しくプレーできるというもの。

 だから、8時前後のスタートはしんどいです。可能であれば、断ります。どうしても、という場合は、朝4時ぐらいには起きて、早めに朝食をとります。

 トイレが近い人、お腹が弱い人などは、そういった工夫をして乗りきりましょう。ラウンド中に便意をもよおすと、プレーに集中できず、ゴルフをぜんぜん楽しめませんからね。

(3)仕切りたがり
 余計なお世話だけど、オヤジにはやたら仕切りたがる人がいます。スタートの打順決めに始まって、記念撮影をしたり、常にナビをチェックして「前のカートがいなくなったよ、はいどうぞ」と指示したり、ね。

 そこまでは、ありがとうございます。

 でもそういう人は、さらにグリーン上でも"パット奉行"をやり始めます。微妙な距離が残っているのに、勝手にオーケーを出して、ボールまで拾い上げて渡して寄こすのです。実は、その微妙な距離を練習中で、ぜひ打ちたかったのに......。その様はまるで、いつしかのトランプ大統領と安倍晋三首相のゴルフみたいでした。

 その人は、よかれと思ってやっているのでしょうが、それは相手を見下しているように取られかねません。お節介もほどほどに、ですよ。

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