「真夏のゴルフ反省会」炎天下は危険がいっぱい 熱中症対策で一番役に立ったアイテムは?【木村和久連載】 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 以前、意外な場所で熱中症の人を目撃しました。ホールアウトしてから、お風呂に入る際に倒れて、救急車で運ばれていったのです。

 その人が床に倒れた時、ものすごい音がしました。急に意識が遠のいていったのでしょう。それを思うと、もし調子が悪くなったら、家に帰るまで注意しておくべきでしょうね。

(4)熱中症対策
 熱中症対策で効果的なのは、体を冷やすこと。人間の体はバイクのエンジンみたいなもので、熱くなったら水か空気で冷やせばいいのです。

 水分補給をして体内から冷やすか、送風機や扇風機などで体の外から冷やすか。もちろん、その両方をやるのがベストです。

 というわけで、今年一番役立ったアイテムは、氷のうです。今は「アイスバック」と呼ばれていますが、それを首や頭、脇の下などに押しつけて体を冷やします。これが、実に効果的です。

 1ホールごと、あるいは一打ごとにアイスバックを体に当てておけば、かなりの熱中症対策になります。

 しかし、今年はアイスバックの氷がすぐにとけてしまうほどの猛暑。ハーフも持たずに、1時間ほどでとけてしまう。それぐらい暑いです。

 そんなですから、クラブハウスでの氷の争奪戦が熾烈です。プレー直前、キャディーマスター室前に置かれたアイスボックスから氷を入れようとたら、氷がなかったこともしばしば。仕方がなく、レストランまで行って氷をもらったりしていました。

 熱中症対策と言えば、扇風機付きベストを着ている人を今年はチラホラ見かけました。これは、作業服などを扱う大手チェーン『ワークマン』などで売られているもので、服のなかに風を送り込んで、体を冷やすシステムです。

 バッテリーの持ちがよく、見た目以上に涼しいと評判です。ただ、服が膨張するので、太った体型の人には向いていないかも......。だとしても、太った人にこそ、着てもらいたいわけで、何かやるせない気持ちになります。

(5)足がつった時のケア
 最近、家で過ごしていてもよく足がつります。俗に言う、こむら返りです。その強烈なやつが、2~3カ月に一度あります。

 ゴルフ場でも足がつりそうになると、ピクピクと痙攣の始まりみたいなことが起こります。その時、効果的だったのは塩アメです。あれを2つ、3つ頬張り、水分を多めに摂取すると、ピクピクが収まりました。

 足を気にしていると、今度は手の指がピクピクし出したこともあります。水分やミネラル分が知らないうちに(体のなかから)失われているんですね。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る