西村優菜が初めて味わった挫折 涙したQシリーズ後は「燃え尽き症候群みたいになってしまって実は...」 (4ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji

――西村プロにとって、Qシリーズの経験はゴルフ人生における"挫折"でしたか。

「終わった瞬間、『初めての挫折だ』と思いました。どう戦うことが正解だったのか、終わった瞬間はわかりませんでした。

 それでもう、帰国してからはスポンサーさんなどのお仕事を除いて、一切クラブを握りませんでした。Qシリーズが終わって、何もやりたくないというか、ちょっとした燃え尽き症候群みたいになってしまって......。

 そうして約2週間、ゴルフから離れる時間を過ごしていました。それは結果として、いろいろと考えるいい時間だったと思います。その期間に(前半戦の試合出場が限られたとしても)米ツアーに参戦する、という覚悟も決めました。(Qシリーズの挑戦も)当初は挫折だと思ったけれど、今から思えばいい経験だったのかな、と」

(つづく)

西村優菜(にしむら・ゆな)
2000年8月4日生まれ。大阪府出身。2019年にプロテストに合格。2020-2021シーズンからツアー本格参戦を果たし、いきなりツアー4勝をマーク。賞金ランキング5位という結果を残す。2022シーズンもツアー2勝を飾って、メルセデスランキング5位、賞金ランキング2位という好成績で終えた。同シーズン終了後、米ツアーの最終予選会に参戦。ツアーのメンバー資格を得て、今季は米ツアーに挑む。身長150cm。血液型O。

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