【木村和久連載】寒いし、風も強くて苦労ばかり。それでも冬にゴルフをやるのはなぜか? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 まあでも、スコットランドの冬の寒さを思えば、日本の関東以南の太平洋側ではなんぼ寒くてもゴルフはできますって。ちなみに、本場スコットランドの冬のゴルフを見た人が言うには、本グリーンは凍って使えないので、手前に冬用のサブグリーンを作って、そこに穴をあけてパットをすることがあるんだとか。

 そうまでして、ゴルフをしたい人々。感服しますなぁ~。

(5)地元・宮城での冬のゴルフ
 ところで、今から10年くらい前、私は地元・宮城で一度、1月に高校の同級生たちとゴルフをやりました。気温はおおよそ氷点下1度ぐらいでした。

 それならスキー場よりいいじゃん、と思われるでしょうが、日陰はとんでもなく寒いし、風がマジで冷たい。体感温度は風速1mで約1度下がると言われますから、風速5mで5度も下がるんですよ。それは、たまったものではありません。

 その寒さの備えとしては、背中とお腹の両方にカイロを貼ります。「そうしろ」と友だちが言うので半信半疑でやりましたが、それが正解でした。

 寒いと体も回りませんからね。常時、ミントのような手袋を装着するのは当然で、耳もしもやけになってしまうので、ニット帽も必需品です。

 そういえば、昔は"耳かけ"が必需品だったな、とその時に思い出しました。小、中学生の頃は、みんな鼻水をたらして、耳を真っ赤にしていたな、と。

 なんやかんやと大変な冬のゴルフですが、たまにはいいこともあります。思い出すボーナスショットは、池越えのショートホールでボールが池に落ちたと思ったら、なんと氷に跳ねて、見事にナイスオン!でした。

 これが、冬の風物詩。せっかく冬のゴルフをやるなら、なるべく池が凍っているコースを選びましょうね......って、ほんまかいな。

 とまあ、何歳まで冬のゴルフができるかわかりませんが、個人的には気力、体力がある間は続けていきたいと思っています。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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