【木村和久連載】センスある若者に、オヤジのゴルフは対抗できるのか (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 でも、日頃から少しでもやっておけば、ぜんぜん違うそうです。よく家のリビングなどに、パターマシンを置いて練習している人がいますけど、案外、ああいうのでも成長するらしいですよ。

 今は亡き我が師匠、後藤修先生の赤堤(世田谷区)の自宅を訪問した時、ぺなぺなになったパター練習マットが放り出されてありました。「これ、誰が使ったんですか?」と聞くと、師匠は「尾崎(将司)も、中嶋(常幸)も、ここで打って練習したぞ」って言うじゃないですか!? そりゃもう、びっくりですよ。

 そういえば、後藤先生の家の庭には、芝を打ちすぎて、単なる土になっているところや、そこでさらに打つから、窪みになっているところがたくさんありました。そこも、ベアグランドのアプローチ練習に使ったんだとか。いやはや、単なる土がいい練習場所になるって、ウエッジが傷だらけになっちゃいますよね。

 というわけで、地道な反復練習こそ、オヤジゴルファーの最大の武器。それが、センスある若者に対抗する、唯一の手段です。

 そう考えると、渋野選手って、センス抜群で、反復練習の鬼ですから、無敵ですわ。そりゃ、世界レベルのトーナメントでも優勝できますよ。今後も、その活躍を大いに期待しています。

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木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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