2020.08.13

臼井麗香、宝塚スターからゴルファーへ
夢変更「負けず嫌いに火がついて」

  • 水野光博●取材・構成 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

「黄金世代」臼井麗香インタビュー(後編)
「黄金世代」について語った前編はこちら>>

今季の飛躍が期待される「黄金世代」の"ビューティークイーン"臼井麗香。その愛らしいルックスからは想像できないほど、彼女のこれまでのゴルフ人生は壮絶なものだった。ゴルフはもちろん、自らの目標に対しては非常にストイックな姿勢を見せる彼女の、知られざる素顔に迫る――

プライベートについても語った臼井麗香プロ

――9歳でゴルフを始める以前は、タカラジェンヌを目指していたそうですね。

「はい。3歳の時に祖母がダンススクールに入れてくれたんですが、宝塚歌劇団出身の先生がやっているスタジオだったんです。そこでダンスを教わっているうちに、『私、宝塚(のスター)になりたい!』って思って、バレエやボイストレーニングにも通うようになりました」

――憧れのトップスターなどはいましたか。

「いませんでした。恥ずかしい話なのですが、まだ宝塚音楽学校を受験すらしていないのに、『私が宝塚の"センター"になるんだ』って思っていたんです(笑)。ですから、(すでに宝塚で活躍している劇団員も含めて)全員がライバルに見えてしまって......。自分が一番になりたかったので、他の人の活躍には嫉妬してしまうというか。小さい時から(何事においても)『私が真ん中で、一番前じゃなきゃイヤ!』っていう思いが強かったんですよね」

――それほど宝塚に憧れていながら、9歳になってゴルフを始めたのはどうしてですか。

「当時、テレビアニメの『とっとこハム太郎』が大好きで、どうしてもハムスターを飼いたかったんです。そうしたら、祖父が『ゴルフをやれば、ハムスターを買ってあげる』というので、『じゃあ、ゴルフやる!』って(笑)。

 毎日100球打てば、ハムスターを買ってあげると言われたんですが、いつの間にかスパルタ指導をされていて......。小学校の授業が終わると、祖父が校門の前で車を止めて待っていて、そのままゴルフ場に連れて行かれて、パター、アプローチの練習を暗くなるまでやって、そこから練習場に行って200球打つ、という感じで......。家に帰ってからも、パットを100球決めるまで寝かせてもらえませんでした。約束どおりハムスターは買ってもらったんですが、子どもながらに『割が合わない!』って思っていました」