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渋野日向子「絶対太って帰る」。
2日続きのハプニングにも切り換えOK (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 2日目の渋野は右に抜けるようなショットが多く、フェアウェーをキープできないシーンも目立った。

「11番までショットが全部、右に飛んでいたんですけど、12番ショートで、7番アイアンで打ったティーショットは(ピンから)6mぐらいにつけられた。引っかけ気味ではありましたけど、キャディーさんとも『やっと左に飛んでくれた!』と話していて。バーディーパットは最後に切れて入りませんでしたが、ターニングポイントになったと思います」

 続く13番のロングホールで2オンに成功し、20m近いイーグルパットをうまく寄せてバーディーを奪取。さらに続く14番(パー4)で、木越えの第2打をピン奥7mの位置に。前日、「5〜6mのバーディーパット」を課題に挙げていたが、それより長いバーディーパットをねじ込んだ。

 開催地である宮崎は、名前と同じ漢字が使われる日向市もあって、親近感を抱くだけでなく、美食の街ゆえ、渋野の心は弾んでいる。

「昨日も、宮崎牛を食べましたし、チキン南蛮も、地鶏の炭火焼きも食べた。今日は水炊きの予定なんです。満喫しています。絶対、太って帰る(笑)」

 英気と食欲を満たし、残り2日の激戦に備える渋野である。

 一方、賞金女王争いをリードする鈴木は、1バーディー、2ボギーの通算1オーバーとスコアを落とし、優勝争いから大きく後退した。ラウンド後は、風を読み間違えたキャディーのミスに怒りのコメントを残した前日とは違い、自身の不甲斐なさで意気消沈していた。

「目標としては、5アンダーぐらいを狙っていたんですが、何ひとつうまくいかなくて、一日中フラストレーションが溜まっていた。今は、目標という目標を考えられないです。(優勝の可能性は)かなり少ないですし、優勝スコアが10アンダーはいくと思うので、私が追いつくには2日間で11アンダー......このコースで(2日間で)11アンダーは、結構厳しいと思う」

 対照的な表情のふたりに待つ運命やいかに。2019年の女子ツアーもいよいよクライマックスである。

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