【木村和久連載】ゴルフの不思議。歳をとると服装マナーが妙に馴染む (2ページ目)
ポロシャツを着ると、不思議とラウンドモードになる。そういう人が多いのではないでしょうか。
というわけで、服装のことなど、人はいろいろと反抗期になることもあったでしょうが、いつしか性善説が働いてよき紳士になる、という話を引き続きしていきたいと思います。
さて、ポロシャツの襟の効果は理解できました。続いて、問題となるのは、裾です。
最近の若者は、Tシャツやポロシャツの裾をズボンの外に出すのが一般的です。ゴルフのラウンドにおいても、多くの若者はそうしています。
けど、オヤジとしては、ゴルフ場に頼まれなくても、ポロシャツの裾をズボンの中に入れます。お腹が冷えますからね。
おかげで、今年の夏は猛暑でしんどかったです......。ポロシャツやTシャツの裾をズボンの中に入れていると、田園都市線のホームで奇異な目で見られましたからね。
そのヘンテコなオヤジへ向けられる視線を、私はどうかわしたか。実は、左腕に柄モノのシャツを1枚ぶらさげておりました。そうやって、「この人、今シャツを脱いだから、ポロシャツの裾がズボンの中に入ったままなんだな」と理解させたのです。
その上着的な柄シャツは、冷房の強い喫茶店や映画館で大活躍。ですから、自分的には不格好には見えなかったつもりですがね......。誰も「キミ、変な恰好だよ」とか言ってこなかったですし、よしとしますか。
ちなみに、チコちゃん(※)ネタですが、ポロシャツって、ポロのユニフォームなのか?
※素朴な疑問などに答える、NHK総合のバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』
これは、『ラコステ』がポロのユニフォームからヒントを得て、テニスウエア用に開発したのが最初だそうです。それを、さらにゴルフ用に流用して、今のゴルフウエアになったとか。
そこで思ったのは、テニスは動きが激しいのもあって、多くの選手がポロシャツの裾をズボンの外に出しているということ。そんな動きの観点で言えば、ゴルフのポロシャツも裾を出したほうがいいのではないか? という疑問が浮かびます。
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