イ・ボミが一時期の苦痛な心情を吐露。復活Vで自ら婚礼に花を添えるか

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「ボミちゃん」の愛称で親しまれるイ・ボミ(31歳/韓国)が、「12月に結婚する」というニュースが流れたのは、9月27日のことだった。お相手となる韓国の俳優イ・ワン氏の所属事務所がその事実を認めたため、韓国の複数のメディアが一斉に報じたのだ。

 ふたりの交際については、すでに昨年の11月末に報じられていて、結婚は時間の問題と見られていた。ただ、イ・ボミとしては、この時期に公になったことは、決して本意ではなかったようだ。

 彼女なりにタイミングを計っていて、「シーズンが終わってから(結婚の)発表をしたかった」という。

 というのも、日本ツアーで戦う彼女自身の"ポジション"がはっきりと決まっていなかったからだ。

 昨季、日本ツアーに参戦を果たしてから、初めてシード落ちを経験したイ・ボミ。今季こそ、2016年に賞金女王となったときに付与された「3年シード」によって、ツアーの出場権を得られたが、もし再びシード落ちとなれば、来季ツアーの出場権は失うことになる。いわば、今季の彼女は崖っぷちの状態にあったわけだ。

 迎えた今季、シーズン当初は相変わらず、かつての女王の面影はなかった。好不調の波が激しく、予選落ちすることも珍しくなかった。

 それでも、夏場を迎えて徐々に成績がアップ。7月の資生堂 アネッサ レディスで5位タイに入って、「本当に幸せな1週間だった」と久しぶりに笑顔を見せると、続くニッポンハムレディス、大東建託・いい部屋ネットレディスと、いずれも8位タイとなり、3試合連続のトップ10フィニッシュを決めた。

 2015年、2016年と2年連続の賞金女王に輝いたとき、イ・ボミのキャディーを務めていた清水重憲氏が以前、「ボミは、どちらかというと、成績(を出すこと)で調子を上げていく選手」と話していたことがある。そのとおり、イ・ボミはいい結果が出れば出るほど、ゴルフが楽しくなり、それが好成績につながっていくタイプなのかもしれない。

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