イ・ボミが一時期の苦痛な心情を吐露。復活Vで自ら婚礼に花を添えるか (2ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 そうして、一昨年の大会でも優勝している相性のいいCAT Ladiesで、今季最高の単独3位でフィニッシュ。さらに、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で11位タイ、スタンレーレディスで6位タイという結果を残すと、獲得賞金は2500万円を超えた。賞金ランキングは41位まで浮上し、来季シード権はほぼ確実となった。

来季のシード権をほぼ手中にしたイ・ボミ来季のシード権をほぼ手中にしたイ・ボミ スタンレーレディスのラウンド後、イ・ボミは「本当に気持ちが楽になりました!」と言って、ホッとした表情を見せた。続けて、「来年も(日本で)ツアー生活が送れるかどうか......と、ずっと考えながらがんばってきましたから」と、今季これまでの苦痛な心情を吐露した。

 こうして、来季の"ポジション"をようやく手に入れたイ・ボミ。これで、12月の結婚式も気持ちよく迎えられることだろう。

 ところで、イ・ボミが自らの"ポジション"確保へ、つまり、シード権獲得へ奮闘してきたということは、結婚後も日本ツアーに出場する、という意思表示でもある。まだまだ体が動く限りは、日本でゴルフを続けていく考えだ。

 何はともあれ、「しんどい時に、オッパ(※韓国語で年上のお兄さんの意)がいたから、耐えられた部分もあった」と、オフに語っていたイ・ボミ。そう話す彼女の表情からは、イ・ワン氏との仲睦まじい様子は伝わってきた。

 そんなふたりの結婚式は、華やかかつ、幸せいっぱいな雰囲気に包まれることだろう。もし、イ・ボミが残りのシーズンで復活優勝を遂げることができれば、そこにより大きな花を添えることとなり、さらに盛り上がりが増すことは言うまでもない。

 その点について、イ・ボミは「優勝は実力がないとできない。しっかりと自分のゴルフをするだけ」と、控えめに話すが、調子が上がってきた今なら、そのチャンスは決してゼロではない。

 大きな幸せをつかんだ彼女に、多くのファンも祝福したいはずである。それが、再び優勝カップを掲げる瞬間であることを、みんなが望んでいる。

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