【木村和久連載】ベストシーズンが激減。ゴルフをいつ、どう楽しむ? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ということで、アマチュアもシーズンオフに一度、クラブに触ることから離れてみてはどうでしょう。結局、アマチュアの多くはゴルフをレジャーと捉えているから、冬は温泉でゴルフと、「伊豆なんか最高!」ってな感じでラウンドしています。だから、永遠に終わらないのです。

 ゴルフを休めば、時間とお金が浮きます。そして、別のことをする可能性もあり、ゲームにハマる、キャバクラにハマる......それもまた人生なり、です。

 もし「ゴルフがしたくてしょうがない」といった禁断症状になったらなったで、それはそれで結構なことじゃないですか。ちょっと休んで、メリハリをつけたほうが効率的ですよ、と言いたいのです。

(4)どうしても真夏にゴルフをするならば......
 これは、ゴルフの捉えた方の問題です。気温が40度近くなってもゴルフをするとなったら、インドやサハラ砂漠でゴルフをしたと思えば楽しいです。さらに飛行機代も浮いた......って、そこまで話が飛躍しますか!?

 日本の場合、なんぼ暑いと言っても、水はふんだんにあり、樹木もたくさん茂っています。クラクラッときたら、早めに休めば、事なきを得ます。もしこれが本当に砂漠だったら、休むところさえありませんからね。

 そう考えると、砂漠のオアシスの中でゴルフをしているようなものですか。猛暑でゴルフをするなら、前の日に映画『アラビアのロレンス』でも借りて見てください。中東の砂漠で生死をさまよっての行軍――あれに比べれば、ぜんぜんラクってことです。

 夏は砂漠を思い、雨の日は日本最大雨量の屋久島でゴルフをしたと思えばいいし、極寒でのゴルフでは、今年の全英オープンの舞台となった北アイルランドのロイヤルポートラッシュGCに来たと思えばいいでしょう。そうすれば、売店で陶陶酒デルカップをちびりとやるのも、また楽しからずや、ですよ。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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