本当に一番強いのは誰なんだ。世界ランク1位の争いに疑問の声

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 米PGAツアーは、先日バハマで行なわれたタイガー・ウッズ(アメリカ)主催のヒーロー・ワールド・チャレンジ(非公式戦)をもって、年内の競技はすべて終了。10月にスタートした2018-2019シーズンの途中ながら、束の間の"オフシーズン"に入っている。

 さて、2018年のPGAツアーを振り返ってみると、最も大きな話題となったのは、やはり"タイガー・ウッズの復活勝利"だろう。プレーオフ最終戦のツアー選手権でツアー5年ぶりの優勝。ウッズの奮闘、そして最後に涙したウッズの姿に、世界中のファンが熱狂した。

 一方で、1年を通して興味深かったのは、世界ランキング1位の座に就いた選手の入れ替わりの激しさだ。今季はそれだけ、さまざまな選手が活躍したと言える。

 今年、世界ランキング1位になった選手は4人。ダスティン・ジョンソン(アメリカ)、ジャスティン・トーマス(アメリカ)、ジャスティン・ローズ(イングランド)、そして現在1位のブルックス・ケプカ(アメリカ)である。

 特に5月以降は、この4人によって1位の座が9度も入れ替わった。それほど僅差の争いが毎週繰り広げられていたわけだ。

 当初は、昨年から王者に君臨していたジョンソンが年明けのセントリートーナメントofチャンピオンズも制すなどして、圧倒的な強さを誇っていた。しかしその後、2月のホンダクラシックで優勝し、続くWGC(世界選手権シリーズ)メキシコ選手権で2位となったトーマスが躍進。5月のプレーヤーズ選手権を11位でフィニッシュしたあと、初めて1位の座を獲得した。

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