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ウッズの躍進は来年も止まらない。
メジャー勝利へ好条件は整っている (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 フロリダ州タンパで行なわれた3月のバルスパー選手権で優勝争いに加わったときだ。そこで、ウッズは「必ずまた勝てる」という手応えをつかんでいた。

 ただ一方で、まだ復帰して4戦目のこと。ウッズとしては、「これからも、コンスタントに試合に出場して戦えるのか?」という不安を抱えていた。「それはまた、別次元の問題だった」とウッズは言う。

 しかし結局、ウッズはその不安も払拭した。ツアーで戦う技術面に限らず、体力面での"復活"も果たし、彼は今年、19試合に参戦。最後の大一番で頂点に立った。

 振り返れば、ウッズがこれだけ多くの大会に出場したのは、2013年の18試合以来、5年ぶりのことだった。ウッズが語る。

「WGC(世界選手権シリーズ)の出場権も得たかったから、出場試合がどんどん増えてしまった。プレーオフも、最後の4戦目まで出場できるかどうか、誰にもわからないことだった。そういう意味でも、今年はよくやったと思う。

 こうして、今年は出場試合数が増えてしまったけど、来年は今年のようにたくさんの試合に出ることはないだろう。これから、じっくりと来年のスケジュールを考えたい」

 ウッズのこの1年を改めて振り返ると、昨年12月、世界ランキングは1199位だった。そのため、今年序盤のWGCの出場はなかった。

 その後、4月のマスターズを32位で終えた時点で、世界ランキングは88位まで浮上。ランキングが急降下した2015年以来、およそ3年ぶりに100位以内に返り咲いた。

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