2018.12.13

【木村和久連載】出世の前に
知っておきたい?「法人ゴルフ会員権」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第183回

 今さらながら、ゴルフ会員権の話をしたいと思います。それはなぜかというと、今年に入って会員権相場は底を打ち、わずかながら上昇してきたのです。

 そんなゴルフ会員権相場を引っ張るのは、『法人会員権』です。大企業の役員クラスが偉くなった”ご褒美”にいただける、ステイタスみたいなものです。

 その法人会員権ですが、個人の会員権と何が違うのか。

 法人会員権はその名前のとおり、会社名義でゴルフ会員権を購入したものです。昔は”無記名式”というのが多く、幹部社員は誰でも、その会員権を使ってプレーできました。

 ただそうなると、どこぞの会社の社員が毎週入れ替わりやって来て、メンバー料金でプレーしていくわけです。コース側としては、「そりゃ、かなわん」ということで、現在は”記名式”というスタイルを取っています。

 記名式だと、名前の書いてある役員しかメンバー扱いされません。結果、他の平社員とは差別化されることになり、それを目指して、会社のみなさんはがんばるわけですね。

 大きな会社では、社長になることはなかなかできません。創業者一族が牛耳っている場合もありますから。

 となると、確率的に平社員から最高出世できるのは、常務や専務などの取締役がマックスです。でも、従業員100人ぐらいの会社でも、専務や常務はいますから、肩書きだけではそのすごさや、ステイタスの高さが差別化できなかったりします。

 そこで、大きな会社だと「うちは、そこらへんの会社とは違うから」と、高級コースの法人会員権を、専務や常務などの役員に”プレゼント”するのです。

 そうやって法人会員となったメンバーは、接待や打ち合わせなどを高級コースでできるようになり、その経費も会社で落とせることが多いですから、精神的なステイタスは大いに得られます。なかには、コースに行くのもハイヤー付きという会社もあって、うらやましい限りです。