新シーズンはスケジュールを大刷新。PGAツアーはどう変わっていくのか (2ページ目)
このスケジュールによるマイナス面は、年明けからプレーヤーズ選手権まで過密スケジュールになること。カリフォルニア州サンディエゴで行なわれるファーマーズ・インシュアランスをはじめ、AT&Tペブルビーチ・プロアマ、ジェネシスオープンなど、1月後半からの西海岸シリーズを皮切りに、その直後には世界選手権シリーズ(WGC)のメキシコ選手権が行なわれ、そのすぐあとにフロリダシリーズへと突入する。そこで、アーノルド・パーマー招待、プレーヤーズ選手権などがあって、マスターズを前にして10週間以上も注目トーナメントが目白押し。トッププレーヤーは、どの試合を休めばいいか、おおいに悩むことになるだろう。
また、全米プロが5月開催になることにおいては、開催コースの選択肢が増えることもプラス要素だろう。8月だと暑すぎて、これまでは開催できなかった地域のコースでも、今後はその候補に挙げられる。全米プロ自体も、マスターズと全米オープンの間に挟まれることによって、より注目され、これまで以上の盛り上がりが期待できる。
一方、全米プロの5月開催のあおりを受けて、これまでテキサス州ダラスの隣町同士で連続して開催されていたバイロン・ネルソン選手権と、フォートワース招待(来季からの大会名はチャールズ・シュワブチャレンジ)の日程が離れてしまった。この点では、選手の移動が大変になることもさることながら、2週続けてトーナメントが開催されてきた、隣町同士の盛り上がりが薄れてしまわないか、心配される。
6月のロケット・モーゲージクラシック(ミシガン州)と、7月の3Mオープン(ミネソタ州)という新たに増えた2大会については、ともに全米でもゴルフファンが多いことで知られる地域での開催となるため、2大会ともに盛況な大会になることが期待されている。
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