【木村和久連載】テキトーに楽しもう!「アメリカンゴルフ」のススメ (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 それなのに、多くの日本人は「なんで叩くんだろう?」「リゾートだから、集中力がないんだな」と、自分に都合よく解釈します。そのうえで、周りを見てみると、なんかテキトーにプレーしていて楽しそう。そんな中、自分だけがスコアに一喜一憂して、あくせくゴルフをするのがバカらしく思えてくるのです。そうやって"アメリカンゴルファー"が一丁上がり、といった寸法となります。

 毎年、たくさんの日本人が海外のリゾート地に行きます。そこで、あれだけアメリカンゴルフを楽しんでおきながら、日本に帰るとまた"ジャパニーズゴルフ"に戻ってしまうのも驚きです。

 もはや、これは国民性の問題なのでしょう。日本人って、実に真面目で几帳面な性格ですからね。でも、世界的なトッププロは、アメリカンな環境の中で育っている――そこは大いなる謎なんですよね......。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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