宮里藍がアメリカ最終戦で今季最高。「奇跡のラスト優勝」も見えてきた

  • 武川玲子●取材・文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 今季限りでの現役引退を表明している宮里藍(32歳)が、オレゴン州ポートランドで開催されたポートランド・クラシック(8月31日~9月3日)に出場。米女子ツアーのアメリカ国内での最後の戦いを終えた。

 結果は、「69」「67」「72」「67」で通算13アンダー、今季自己最高の5位という成績を収めた。

アメリカ国内での「ラストゲーム」を終え、いよいよ引退試合に挑む宮里藍アメリカ国内での「ラストゲーム」を終え、いよいよ引退試合に挑む宮里藍「アイはまだまだ戦えるのに(引退するのは)残念でならない」

 そう語ったのは、アメリカのテレビ解説を務めるジョディ・ランキン氏。彼女をはじめ、引退を惜しむ声がたくさん上がるほどの戦いぶりだった。

――もし今週優勝できたら、引退を考え直すことはあるのか?

 テレビレポーターからはそんな問いかけもあったが、戦いを終えた宮里は清々しい表情を見せてこう語った。

「もう全然、思い残すことは1ミリもない。楽しいことばっかりではなかったですけど、でも本当に、この国に来て勉強したことはたくさんありますし、今後に生かされる経験がたくさんできたと思います」

 宮里にとって、ポートランド・クラシックは米ツアーの中でも思い入れのある大会のひとつだ。

「ここが(アメリカでの)最後の試合でよかった。私にとっては"ホーム"という感じがする場所」だと言う。

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