ライダーカップで米国を勝利に導いたタイガー・ウッズの「凄味」 (3ページ目)
大会前の月曜日には、強風が吹く中で練習ラウンドが行なわれた。その際、多くの選手は前半9ホールで引き上げたが、リードは最後までプレーを続行。そのラウンドにも、ウッズは付いて回っていた。
「(ウッズから)ものすごくたくさんのことを学んだよ。タイガーから教わったテクニックは、今週だけじゃなく、ボクのこれからのゴルフキャリアに、きっと大きく生かされていくと思う」
ウッズの強力サポートを受けて、そう興奮気味に語ったリード。大会本番では、ジョーダン・スピース(23歳)と組んで2勝を挙げ、シングル戦でも欧州選抜のエース、ロリー・マキロイ(27歳)との熱戦を制して、米国選抜を勝利に導く立役者のひとりとなった。
リードの活躍は、まさにウッズの情熱を受け継いだものではないだろうか。現に、長年米国選抜のメンバーを務めるフィル・ミケルソン(46歳)も、ウッズのアシスタントキャプテンぶりをこう称賛した。
「タイガーのチームへの貢献は、想像以上に見事だった。皆、タイガーの情熱で一丸となっていたよ」
さて、こうなると2年後、2018年のライダーカップ・パリ大会で期待されるのは、ウッズのキャプテン就任だ。ウッズ本人は、米国選抜の優勝に沸いた共同記者会見の席でこんな言葉を口にした。
3 / 4