イ・ボミ、五輪出場への厳しい道のりに、隠し切れない「焦り」 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 そのため、ポイントが高い米ツアーに出場することは、昨季からずっと考えていたことだった。ゆえに今季は、海外メジャーのANAインスピレーション(3月31日~4月3日/カリフォルニア州)、全米女子オープン(7月7日~10日/カリフォルニア州)に挑戦することを早々に明言。さらに前述したとおり、日本ツアー開幕前に始動し、米ツアーのホンダLPGAタイランドに主催者推薦枠で出場した。

 その試合、イ・ボミは通算2アンダー、24位タイに終わった。今季初戦としてはまずまずの結果と言えるが、イ・ボミは納得していなかった。

「まだショットの距離感が合わないんです。思ったところに打っても、なぜかそれより短いところに(ボールが)落ちてしまって......。クラブのスペック自体は(昨季と)変わらないのですが、すべて新しいものなので、(そのクラブに)慣れるまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。

 新しいクラブを実戦で使えるようにするには、入念な調整と準備が必要です。なおかつ、自分が納得のいくスイングになるまでには、たくさんのボールを打たなければなりません。もちろん合宿でも、相当な数のボールを打ってきましたが、『もっと練習したい』という気持ちが残っているのは確かです」

 冒頭で記した、イ・ボミが「いつもより早くシーズンが訪れたと感じる」理由が、そこにある。実戦に向けて「完璧な調整ができた」という実感がまだ得られていなかったからだ。

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