2016.02.12

ツアー3年目に挑む藤田光里「超えなければいけない壁がある」

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「本当にこの時期の私はダメ。もう当分、クラブは握りたくないです」

 そう言って、藤田光里はペロッと舌を出しておどけて見せた。

 1月に行なわれたグアム知事杯女子ゴルフトーナメント(1月21日~22日/アメリカ・グアム)に出場した藤田。通算7オーバー、29位タイという不本意な結果を受けて、自ら呆れている様子だった。ただ、その表情は昨年のオフとは明らかに違った。

「昨年のオフは、シーズンが始まるのがすごく怖かったんです。でも今年は、ちょっと楽しみな思いのほうが強いですね。私は結構、『不安だ』とか『シーズンが始まるのが怖い』とか言っているほうが、調子がよかったりするので、逆に空回りしないか心配なんですが(笑)」

ツアー3年目に向けて「楽しみ」と語る藤田光里 一昨年の2014年シーズンは、「大型ルーキー」として注目を浴びた。優勝こそなかったものの、賞金ランキング38位という成績を収めて、1年目からシード権を獲得した。しかし後半戦は大不振に陥って、それが2015年シーズンを前にしての不安につながった。

 そうして2年目の昨季は不安を抱きながら臨んだが、フジサンケイレディス(4月24日~26日/静岡県)でツアー初優勝。早々に悲願を達成すると、賞金ランキングも最終的には18位という成績を残して、心配された"2年目のジンクス"など味わうことなく、さらなる飛躍を果たした。

 また、優勝したからこそ得た、喜びもあった。