【チャンピオンズリーグ】鈴木彩艶は「モンスター」 バルセロナを完封した先に見えてくる世界一のGK像 (2ページ目)
【目指すべきGK像はエデルソン】
長らくアストン・ヴィラのゴールを守ってきたエミリアーノ・マルティネスがチェルシーへ移籍し、その後継を担う立場となった。2022年ワールドカップ王者のアルゼンチンが誇る名手の後釜に、見ず知らずの日本人がやってきたのだから、当然のように周囲は不安視する。
しかしたった1試合で、ザイオンはサポーターの心をつかんだようだ。
「world's number one GK ZION SUZUKI」
昨シーズンまでエミリアーノ・マルティネスに贈られていたチャントで、ザイオンは称えられていた。試合後、スタンドに向かって深々と一礼したザイオンの礼儀正しい振る舞いも好感を持たれたようだ。SNSでは「ファン全員が一斉にお辞儀を返したら最高じゃないか」といった声も上がった。
アストン・ヴィラに合流して数日しか経っていないのだから、周囲との連係が整うまでには時間が必要だ。チームメイトたちはザイオンの特徴を知らず、ザイオンも彼らの個性をつかんでいない。
しかし、この問題は試合を重ねていけば解決できる。彼の武器でもある正確なフィードから、ニコラス・ジャクソンやヨハン・マンザンビが決定機をつかむシーンはいずれ必ず訪れる。
そして目指すべきGK像は、エミリアーノ・マルティネスではなく、マンチェスター・シティで一世を風靡したエデルソン(現フェネルバフチェ)だ。彼は70〜80メートルにもおよぶロングフィードで幾度となくビッグチャンスを創出した。ザイオンはブラジル代表としてもプレーした名手の域に達するほどのキック精度を備えている。
また、プレミアリーグならではの激しいボディコンタクトに関しても、まったく不安はない。190cm・98kgの肉体は、まさに筋肉の鎧(よろい)そのものだ。アストン・ヴィラのキャプテンで、サポーターが絶大の信頼を寄せるジョン・マッギンも次のように語っていた。
「ザイオンはモンスターだよ」
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