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サッカー日本代表・招集メンバーの焦点 見る目があれば「5大リーグか否か」は問題ではない

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第107回
杉山茂樹の「看過できない」

 森保一監督、続投。来年1月に開催されるアジアカップまでの限定とはいえ、日本のサッカー界はこれまでと変わらぬ価値観に支配されることになった。

 森保監督自身は、どこまで変化するつもりがあるのか。ワールドカップの戦い方を反省し、どのように手を加え、新鮮味を表現するのか。9~10月に行なわれる日本代表戦(9月24日・ウルグアイ戦、28日・ベネズエラ戦など)を前に、筆者の期待はそこしかない。従来の森保式サッカーが全肯定されると日本サッカーは停滞する。

今月の日本代表戦の招集メンバーに注目が集まる森保一監督 photo by JMPA今月の日本代表戦の招集メンバーに注目が集まる森保一監督 photo by JMPA 森保式サッカーの特徴を語る時、外せないのが5バックサッカーだ。5バック同然の3バックで、まずは後ろを固めようとする。先のワールドカップで森保式を採用していたチームは、16強のなかではパラグアイただひとつ。日本が32強止まりに終わった理由がよくわかる。だが、世界的に誰がどう見ても少数派に属するサッカーを採用する理由について、森保監督は語らない。8年前、新監督に就任して以来、「臨機応変」などと言って論点をずらしてきた。もちろん、今回の続投会見でも、そのことには触れていない。

 率直に言えば守備的サッカーだ。最終ラインを5人で固めれば、そこでボールを奪っても、相手ゴールまでの距離は長い。前方には人も足りていない。できるだけ高い位置でボールを奪おうとする精神に欠けるサッカー。非プレッシング、非攻撃的サッカーを監督が意図的に演出しているのである。続投は、これを日本サッカー協会が自ら肯定したことを意味する。

 従来路線が踏襲されるならば、センターバックが多く選ばれることになる。そこに歪みが生まれる。先のワールドカップでは、さらに真ん中しかできないセンターフォワードタイプのFWも5人選ばれた。そのしわ寄せが中盤に現れた。守備的MFの選択肢が狭まった。サイドアタッカーにも影響が出た。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2026年北中米大会で12回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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