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【欧州サッカー】イブラヒモヴィッチが残した名言は、世界を正しい方向に導く説得力にあふれていた (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Hideki Kasuya

【ズラタンが涙を流した日】

 規則が大事であることは認める。だが、ひとつの考え方に縛られたり、押しつけられたりするのは真っ平御免だ。自分の主張が正しいと頑(かたく)なに信じ、別の道を封じるやり方はあまりに狭量である。

 イブラヒモヴィッチの名言はフットボールだけではなく、世界を正しい方向に導けるような説得力にあふれている。

 2023年6月4日、ミランでユニフォームを脱いだ彼は、らしくもなく慟哭した。尊敬と愛情が込められたスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ「サン・シーロ」の歓声に、とめどもなく涙が流れていく。

「引退する時が訪れたが、貴方たちにさよならは言えない。俺は生涯ミラニスタだ」

 ズラタン・イブラヒモヴィッチ──そのコメントは常に素敵で、最後の最後までかっこよかった。

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

【図】FIFAワールドカップ2026出場国 フォーメーション&メンバー

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