【欧州サッカー】イブラヒモヴィッチが残した名言は、世界を正しい方向に導く説得力にあふれていた (2ページ目)
【モウリーニョも認めた才能】
ただし、彼が「優勝請負人」であることも否定できない事実だ。アヤックス→ユベントス→インテル→バルセロナ→ミラン→パリ・サンジェルマン→マンチェスター・ユナイテッドと、超一流クラブを渡り歩いた先々で、全チームにタイトルをもたらしている。
特にパリ・サンジェルマン所属時はリーグ・アン4連覇、リーグカップとフランス・スーパーカップはそれぞれ3連覇に貢献し、イブラヒモヴィッチ個人としても在籍4シーズンで3度のシーズンMVPに輝いている。さらにイタリアでもインテルで2回、ミランで1回、セリエA最優秀選手賞を獲得した。
公式戦通算837試合で496ゴール・205アシストというスタッツが示すように、イブラヒモヴィッチは万能型のストライカーだった。
195cmの長身を利した空中戦は多くの名DFを撃墜し、少年時代に訓練したテコンドーの蹴りから応用したアクロバティックなボレーは世界中のGKを震え上がらせた。しかもポストワークに長け、密着するマーカーを牽制し、時にひじで脅しをかけながら絶妙のタイミングで最高のパスをプレゼントする。
ボールコントロールにも優れ、中盤に降りてきてビルドアップをサポートしたり、サイドに流れてスペースを造ったり、ゲームを読む力も卓越していた。対戦相手にすると、対策を練ることが最も難しいタイプのFWといって差し支えない。
「2メートル近い長身選手は身体が固い者も少なくないが、ズラタンはプレーも考え方も柔軟性に富んでいる。勝負根性も並大抵ではなく、我々マンチェスター・ユナイテッドがタイトルを獲得できたのは、彼のメンタリティに負うところが大きい」
2016-17シーズンのヨーロッパリーグを制したあと、ジョゼ・モウリーニョ監督は負傷のために決勝を欠場したイブラヒモヴィッチを称えた。このコメントには、スウェーデンが生んだ世界的ストライカーの魅力が集約されている。
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