プレミアリーグはアーセナルがこのまま突っ走る? 林陵平&下田恒幸がビッグクラブのシーズン前半をチェック
林陵平×下田恒幸 プレミアリーグ前半戦総括 前編
イングランド・プレミアリーグはアーセナルが首位でシーズン後半へ。試合中継の解説と実況でお馴染みの林陵平と下田恒幸の両氏に、ビッグクラブのここまでの戦いを振り返ってもらった。
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【アーセナルに死角はないのか】
林 プレミアリーグの前半戦を振り返っていかがですか?
下田 予想外のことが多すぎて、頭の整理ができていないです(笑)。
林 これがプレミアリーグの面白さではあると思いますね。まずは首位アーセナルから振り返っていきましょう。
プレミアリーグ首位のアーセナルを引っ張るデクラン・ライス photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る下田 すべてがうまく進みすぎていますね。昨季までの約3年間は、リーグ最終盤に向けて選手が足りないという状況が続いていました。それをここまでうまく埋めるのかと感心しています。
林 前半戦もガブリエウ・マガリャンイスとウィリアン・サリバの両センターバックを筆頭にケガ人が出ましたが、彼らの穴を埋める補強ができています。また、中盤では特にアンカーのマルティン・スビメンディがハマったのも大きいと思います。
下田 スビメンディのことはどう思っていましたか?
林 プレミアリーグの強度に適応できるか不安な部分を感じていましたが、前任のトーマス・パーティ(現ビジャレアル)のように中盤で潰せています。特にビルドアップによるゲームコントロールの部分では最高ですよね。
下田 球出しがうまいですよね。
林 スビメンディがアンカーに入ったことでデクラン・ライスも輝きだしました。昨季よりもビルドアップの形に柔軟性が増して、相手からすれば、さらに捕まえづらくなったと思います。ほとんど隙はありませんが、そのなかで触れておきたいのがビクトル・ギェケレシュですね。
下田 僕はカイ・ハヴァーツでいいと思っている派です(笑)。
林 今のアーセナルのスカッドのなかでは異物感があってハマっていないと思います。スポルティング時代のようなプレーを見せることができていません。
下田 僕の中でミケル・アルテタ監督が志向している戦い方は、ストライカーが狭い幅の中で点を取る勝負をするよりも、選手全体が動くイメージがあります。ギェケレシュはそのようなタイプではありませんよね。
林 ボックスタイプですが、ヘディングがあまり強くないのでゴールから遠ざかっています。守備時のプレッシャーや攻撃時の縦のスピードなど、他のタスクで良さは出ていると思いますが、移籍金を考えると期待値よりは低いのが現状ですね。
下田 林さんは後半戦のギェケレシュはどうなると思いますか?
林 どれだけアルテタが我慢をするかですね。チームに馴染むのはハヴァーツやガブリエウ・ジェズスだと思います。
下田 ここまでの強さを考えると今季のアーセナルに死角はないですか?
林 最後までわかりませんが、「今年タイトルを獲らなければいつ獲るのか」というぐらいに強いです。
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著者プロフィール
林 陵平 (はやし・りょうへい)
1986年9月8日生まれ。東京都八王子市出身。ジュニアからユースまで、東京ヴェルディの育成組織でプレーし、明治大学を経て2009年に東京ヴェルディ入り。レフティの大型FWとして活躍した。10年に柏レイソルに移籍し、11年にJ1優勝を経験。その後、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、再び東京Ⅴ、FC町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬でプレーし、20年に現役を引退。Jリーグ通算300試合出場67得点。現役時代から海外サッカー通として知られ、メディア出演多数。現在はプレミアリーグからJリーグまで幅広く解説を務め、トップランナーとして活躍中。
下田恒幸 (しもだ・つねゆき)
1967年生まれ。東京都町田市出身。小学生時代に在住していたブラジルで出会ったラジオのサッカー中継がきっかけで実況アナウンサーを志す。1990年仙台放送入社、2005年からフリー。主にサッカー中継(Jリーグ、欧州主要リーグ)を担当している。W杯南アフリカ大会の日本×カメルーン戦、本田圭佑と長友佑都が対決したミラノダービーを現地中継。CL決勝を3度、EL決勝を5度担当するなど経験豊富。サッカー以外の競技の実況にも対応する。






















