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プレミアリーグはアーセナルがこのまま突っ走る? 林陵平&下田恒幸がビッグクラブのシーズン前半をチェック (2ページ目)

  • 安洋一郎●文 text by Yoichiro Yasu

【積み上げてきたマンチェスター・シティ】

 続いてはマンチェスター・シティです。

下田 僕はケビン・デ・ブライネ(現ナポリ)のような選手が退団したことで、シーズン開幕当初に「普通のチームになったな」と思ったんですよ。ただシーズンが経つに連れて、かつてのペップ・グアルディオラが体現していたサッカーにブラッシュアップされていった印象です。

 シーズンの立ち上がりは選手の入れ替えが多かったことで、固定のメンバーが決まらなかったと思います。前進の仕方もいろいろな形を試していました。元リバプールのペピン・リンダースがアシスタントコーチになって縦の速さも生まれました。

下田 確かに。

 今はメンバーもある程度は固まったことで、ビルドアップや崩しの局面の完成度が上がっています。左サイドバックのニコ・オライリーも効いていますね。

下田 中盤の選手をサイドバックにコンバートして、その選手のレベルを上げているのがペップだと思います。右サイドバックに定着したマテウス・ヌネスもそうじゃないですか。そういうのが彼の"凄み"ですよね。

 ヨシュコ・グバルディオルも左から真ん中にポジションを移してハマってきていて、最終ラインの安定がチームの安定にもつながったと思います。そしてGKのジャンルイジ・ドンナルンマですよ。

下田 ドンナルンマは止めますね。止める力が凄いです。

 シュートストップに関してはドンナルンマが世界最高峰だと思います。しかし、後ろの安定というところで、そのグバルディオルとルベン・ディアスが負傷してしまいました。

下田 ジョン・ストーンズもいないですよね。

 となると、人が足りないのでセンターバックの問題が出てきます。ナタン・アケやアブドゥコディル・フサノフがいますが、クリスタル・パレスからマーク・グエイを獲得する噂もありますね。

下田 ペップはセンターバックの起用法もうまい監督だと思いますが、とはいえ3人もいないとなると難しいですよね。

 優勝を考えると足りないと思います。あと今季のトピックスは左ウイングのジェレミー・ドクですよ。

下田 「独特」だからね(笑)。

 外だけじゃなくて、内側でも独特にプレーできるようになりました、これもペップのおかげだと思います。そして最前線にはアーリング・ハーランドというモンスターもいる。ケガ人こそ増えていますが、アーセナルを追っていくとすればシティですよね。

下田 それは同感です。ちゃんと積まれている感じなのがすごいなと思います。

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