【プレミアリーグ】開幕3カ月の日本人評 三笘薫のプレーが窮屈に見えて、鎌田大地は「中盤の将軍」となった (4ページ目)
【日本人の底力を最高峰のステージで】
もともと、広い視野から繰り出されるバリエ--ション豊富なスルーパスと、的確な状況判断に基づく粘り強い守備には定評があった。1年ほどかかったとはいえ、いよいよ鎌田の進化が発揮され始めている。日本が誇る「中盤の将軍」は、一点の曇りもなく序盤戦を終えた。
もちろん、各クラブにはそれぞれの事情があるのだから、プレミアリーグでプレーするすべての日本人選手に及第点が与えられるはずがない。現状打破に苦しむ者、チャンスを待つ者、才能が開花した者......。
今シーズンは、まだ70パーセント以上も残っている。序盤戦で得た教訓を糧(かて)に、最良のフィナーレを迎えることが重要だ。クラブでテッペンを狙うもよし、個人タイトルを目指すもよし。日本人の底力を、世界最高峰のステージで──。
著者プロフィール

粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
【フォーメーション】リバプール、アーセナル…etc.プレミアリーグ主要クラブ基本布陣
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