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レアル・マドリードの指揮官アンチェロッティの去就は? 「バランス重視」の姿勢はブラジル代表監督にうってつけ (4ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo

【スター軍団をマネジメントできる】

 しかし、今シーズンのレアル・マドリードはそもそもメンバー的にバランスを欠いていた。

 ヴィニシウス・ジュニオールとキリアン・エムバペは明らかにしっくりいっていなかったし、トニ・クロースが引退し、ルカ・モドリッチに衰えが見えはじめた中盤はバランスを失っていた。そして、負傷者も出て守備が弱体化し、攻守のバランスも欠いた。

 シーズン開幕前からレアル・マドリードの補強がうまくいっていないことは明らかだった。監督としては、クラブに対して補強についてもっと強く具体的に要求すべきだったのかもしれない。

 スター軍団をマネジメントするアンチェロッティ監督......。それなら、ブラジル代表監督というのは、アンチェロッティにとってうってつけの仕事なのかもしれない。

 もっとも、今のブラジル代表がスーパースターの集まりであるとは、簡単に言えないような気もするが......。

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著者プロフィール

  • 後藤健生

    後藤健生 (ごとう・たけお)

    1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、1974年西ドイツW杯以来ワールドカップはすべて現地観戦。カタール大会では29試合を観戦した。2025年、生涯観戦試合数は7500試合を超えた。主な著書に『日本サッカー史――日本代表の90年』(2007年、双葉社)、『国立競技場の100年――明治神宮外苑から見る日本の近代スポーツ』(2013年、ミネルヴァ書房)、『森保ジャパン 世界で勝つための条件―日本代表監督論』(2019年、NHK出版新書)など。

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