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伊東純也が珍しく不調に苦しんでいる 4カ月勝ち星なしのスタッド・ランスがスタメンから外した理由 (4ページ目)

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

【伊東の調子が上がれば中村も...】

 目下、ディアワラ体制下で戦ったリーグ戦6試合はすべてがノーゴール。そんな極度の得点力不足を解消するためには、やはり伊東のパフォーマンス向上が欠かせない。

 伊東の調子が上がれば、自ずと中村のゴールの確率も高くなるはず。それも含めて、チーム最年長の32歳になった伊東には、残留か降格かを決定づける重責が重くのしかかる。

 フランスカップでは準決勝に勝ち残っているスタッド・ランスだが、それと並行してチームにとって最も重要な「残留をかけた戦い」が、あと8試合残されている。

 対戦相手は、マルセイユ(2位)、ストラスブール(7位)、RCランス(8位)、トゥールーズ(10位)、モンペリエ(18位)、ニース(4位)、サンテティエンヌ(16位)、そしてリール(6位)だ。モンペリエ、サンテティエンヌとの試合を残しているだけに、まだ希望の光はある。

 果たして、ディアワラ監督は残留に導くことができるのか。そして伊東は、本来の姿を取り戻してチームの勝利に貢献できるのか。

 これから始まる生き残りをかけたスタッド・ランスの戦いは、最後まで目が離せない。

著者プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

【図】伊東純也と中村敬斗のポジションは?「欧州サッカー注目クラブ」最新フォーメーション

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