チャンピオンズリーグ優勝なるか パリ・サンジェルマンの注目は19歳ドゥエと強力3トップ (2ページ目)
【4番目の男、ドゥエの台頭】
ルイス・エンリケ監督がバルセロナを率いていた時の看板がMSNだった。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの南米3トップだ。パリSGの三銃士はMSNの破壊力には及ばないかもしれないが、1対1で優位性のある3人が連係できるという点でよく似ていて、機能性ではむしろMSNより優れているかもしれない。
3人ともウイングプレーヤーの3トップは珍しい。MSNではスアレスがCFだったが、パリSGのデンベレは「偽9番」なのだ。しかも、デンベレが常に中央にいるわけでもない。クバラツヘリアやバルコラがCFの位置でプレーする時間帯もあり、3人のポジションを入れ替えながらプレーしている。
3人とも右利き。ただ、クバラツヘリアはデンベレほどではないが左足も使えて、右サイドでも中央でもプレーできる。バルコラは左サイドが得意だが右サイド、中央もやれないことはない。デンベレはもともと左右を選ばない。
CFにはゴンサロ・ラモスがいるのだが、パリSGはヴィティーニャを中心としたパスワークが秀逸でロングボールはあまり使わないので、まずポストプレーヤーを必要としていない。得点力に関してもデンベレ、バルコラ、クバラツヘリアがとれるので問題なし。典型的なCFなしで十分成立しており、3人の威力を考えると現状がベストなのだ。
さらに4番目の男が台頭してきている。デジレ・ドゥエ、19歳。パリSGでダルタニャンを演じそうな逸材である。
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