プレミアリーグ移籍市場で話題の日本人選手たち 専門家も「やはり三笘薫は注目を集めている」 (3ページ目)
【ブラジル、メキシコも移籍で盛り上がる】
――FIFAによると、今冬の移籍市場では史上最高額となる計23億5000万ドルが、世界のフットボールクラブに費やされたそうです。やはり、単体ではマンチェスター・シティの2億2400万ドルがトップで、リーグではプレミアリーグの62億1600万ドルが最高でした。
「もともとプレミアリーグ勢が財力と競争力で他を圧倒していたところに、シティが思わぬ不調に陥ったことで、全体の出費が急増したと言えるでしょう」
――ただ他国から獲得した選手の数だと、なんと、ブラジルがもっとも多かったそうです。2021年から始まったSAFと呼ばれる新たなクラブモデルが奏功しているのでしょうか?
「そうでしょうね。国内外の投資家に開かれたリーグとなり、スポンサー料やテレビ放映権料が年々、高まっているようです。それを人件費に費やし、より魅力的なリーグにしようとしているのではないでしょうか」
――この冬にセルヒオ・ラモス(モンテレイへ)とハメス・ロドリゲス(レオンへ)が移ったメキシコ・リーグも盛り上がっているようです。
「クラブワールドカップに出場できることが大きいと思いますが、欧州以外にもレベルの高いリーグが増えるのはいいことですね」
著者プロフィール
井川洋一 (いがわ・よういち)
スポーツライター、編集者、翻訳者、コーディネーター。学生時代にニューヨークで写真を学び、現地の情報誌でキャリアを歩み始める。帰国後、『サッカーダイジェスト』で記者兼編集者を務める間に英『PA Sport』通信から誘われ、香港へ転職。『UEFA.com日本語版』の編集責任者を7年間務めた。欧州や南米、アフリカなど世界中に幅広いネットワークを持ち、現在は様々なメディアに寄稿する。1978年、福岡県生まれ。
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