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プレミアリーグに歴史あり ユナイテッドとシティ マンチェスターのふたつのクラブの長いライバル史 (2ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo

【マンチェスターを拠点にしてのEURO96取材】

 こうして、ユナイテッドは日本のファンにとって再び馴染みのクラブとなったのだが、僕個人にとってもマンチェスターという街に思い出ができた。

 というのも、1996年に欧州選手権(EURO)がイングランドで開催されたのだが(決勝ではドイツが延長の末にチェコを破って優勝)、僕は大会期間中約2週半にわたってマンチェスターに滞在したからだ。

 EURO96はイングランドの全土の8都市で行なわれたから、期間中は毎日のように列車で移動することになる。そこで、僕はイングランドの鉄道地図を眺めてマンチェスターに滞在することを決めた。ロンドンに滞在していたら、北部のニューカッスルやリーズまでは遠すぎる。その点、マンチェスターはどこに行くにも便利な位置にある。ロンドンまではかなりの距離があるが、ロンドンへの路線は列車の本数も多いし、列車の速度も速い。

 僕はマンチェスターの中央駅、ピカデリー・ステーション駅前に「ホテル・インターナショナル」という安宿を見つけ、1階にあったインド人が経営するカレー屋で毎日のように食事をしながら過ごした。

 当然、トラムや鉄道に乗ってオールドトラッフォードにも何度も通った。

 こうして、マンチェスターは僕にとってすっかり馴染みの都市となったのである。

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