遠藤保仁がCL決勝を深掘り解説&ズバリ結果予想 レアル・マドリード優勢も「ドルトムント勝っちゃえ」の雰囲気も

  • PR ハル飯田●文 text by Haru Iida
  • 安田健示●撮影 photo by Yasuda Kenji

レアル・マドリードvsドルトムントを語る遠藤保仁レアル・マドリードvsドルトムントを語る遠藤保仁 6月2日(日)4時(日本時間)、欧州最強のクラブチームを決めるUEFAチャンピオンズリーグがついに決勝戦を迎える。WOWOWで独占放送&配信される2023-24シーズンの総決算とも言える大一番について、日本を代表するレジスタとして活躍し、海外サッカーにも常に熱視線を送り続けている遠藤保仁に分析と展望を存分に語ってもらった。

僕が監督なら決勝のGKはルニン

――まずはレアル・マドリードについてお聞きします。今季はラ・リーガでも早々に優勝を決め、好調をキープしたまま決勝へと駒を進めました。

 今シーズンのレアルは引き分けになりそうな試合をアディショナルタイムの得点で勝ちきる場面も多く、ひと言で表現するなら勝負強いですよね。ジュード・ベリンガムが20歳ながらビッグクラブへ移籍してすぐに結果を出したのも、序盤からチームが波に乗った要因だと思いますし、トニ・クロースらベテランもしっかり仕事をしていて、ルカ・モドリッチが試合に出られないくらいの選手層でした。

 あとはロドリゴとヴィニシウス・ジュニオールの前線。当初はワイドのポジションでプレーしていたふたりですが、中央でも自由にプレーさせることで持ち前のテクニックが生きています。前線では若い選手が生き生きしていて、後ろでベテランがどっしり構える形で勝ち進んできて、GKティボー・クルトワが離脱した穴も、アンドリー・ルニンがよく埋めてくれました。

――5月からはクルトワもリーグ戦で復帰を果たして流石のパフォーマンスを見せており、決勝の先発GKをどちらに任せるかというのも大きな話題を呼んでいます。

 実績や経験で言えばクルトワのほうが圧倒的ですよね。CLの決勝は雰囲気も独特でプレッシャーもあるでしょうから、監督目線で言えば安心感があるのはクルトワでしょう。ただ、今シーズンの働きを考えると、僕が監督ならルニンを起用すると思います。カルロ・アンチェロッティ監督もどっちも使ってあげたいと悩むところでしょうし、コーチングスタッフのなかでも意見が分かれるんじゃないでしょうか。

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