遠藤保仁がCL決勝を深掘り解説&ズバリ結果予想 レアル・マドリード優勢も「ドルトムント勝っちゃえ」の雰囲気も (3ページ目)
――両チームの対戦において重要になりそうなポイントはどこでしょうか。
ドルトムントにとっては、レアル・マドリードの前線3人にいかにスペースを与えないか、というのがかなり重要になってくるので、DFラインとボランチが彼らをどれだけ見られるかがポイントです。まずはそこを抑えられればチャンスは来るのかなと。
熱戦を期待する遠藤――ベリンガムは古巣との対戦になります。
彼にとっては特別な試合になるとは思いますし、どう見ても要注意選手なのでディフェンスもかなり厳しく行くんじゃないかなと思います。なので、ドルトムントは堅守をベースにジェイドン・サンチョの一発に期待する展開になる気はしますけどね。
対してレアル・マドリードでは、クロースの配球に期待したいかなと思います。引いて守る相手にはクロースがフリーで持てる時間も増えると思いますし、時間が経って足が止まってきたとき時にああいう選手がいるのはかなり効果的だと思います。レアル・マドリードの選手は全員が経験豊富なので当たり前に普段のプレーができるはずですから、レアル・マドリードが優勢なのは間違いないでしょう。
――そこでドルトムントが勝つためにはどんなパターンが想定できますか。
準決勝でもそうでしたが、セットプレーでもなんでもいいからまずは先制して、それを守り切るしかない。まずは先制点、そこだけに集中したほうがいいかなと思います。最初から完全に引いてしまうとかなり苦しくなりますし、最初の5分か10分だけは、リスクはありますけど前からガツガツいったほうがいいのかなと。途中から持たれるのは仕方ないですけど、失点を恐れて最初からベタ引きになるのは、レアル・マドリードにとってありがたいので、試合の入り方が大事になるでしょうね。個人的にも接戦になってほしいとは思います。
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