遠藤保仁がCL決勝を深掘り解説&ズバリ結果予想 レアル・マドリード優勢も「ドルトムント勝っちゃえ」の雰囲気も (5ページ目)

  • PR ハル飯田●文 text by Haru Iida
  • 安田健示●撮影 photo by Yasuda Kenji

願わくば雨は降らないで

――日程面ではドルトムントはリーグ最終節から約2週間空くのに対し、レアル・マドリードは中1週間となります。

 僕は(日程が)空かないほうが好きですね。2週間はちょっと空きすぎかなと思いますし、間に練習試合は挟むでしょうけど、ケガをしたくない気持ちが出て、なんとなくやってしまうことも多いんです。レアル・マドリードもすでにリーグ優勝は決まっているのでリーグ戦では無理をしない選手起用にはなるでしょうけど、選手としてはコンスタントに試合があるほうがいいですね。

 ただCLの決勝で体が動かないなんて選手はいないでしょう。ドルトムントは気持ち的にも挑戦者として臨めると思いますし、「レアル・マドリードを食ってやろう」というメンタル的なモチベーションはあるでしょうね。

――レアル・マドリードはCL決勝に進出すると8連勝中。対するドルトムントは2013年に敗れて以来の決勝進出で、ロイスとマッツ・フンメルスは当時の敗戦を経験しています。

 それがレアル・マドリードの勝負強さですね。CLは代表以外だと一番獲りたいタイトルで、ロイスやフンメルスにとっても最後のチャンスになる可能性もかなり高いですから、なんとしてもという気持ちは強いでしょう。

――今回の決勝の舞台となるのはロンドンのウェンブリースタジアム。奇しくも13年の決勝でドルトムントが敗れたスタジアムでもあります。

 ウェンブリーはサッカー選手で知らない選手はいないくらいのスタジアムですからね。そこで決勝を戦えるというモチベーションもあるでしょう。やっぱりサポーターの迫力を間近で感じられるのは選手にとってパワーを感じられますし、スタジアムの雰囲気によって選手の気持ちはまったく変わります。

 ドルトムントのファンがどれくらいチケットを買えているかどうかで雰囲気は変わるんじゃないですか(笑)。ただ、世の中の空気的にもレアル・マドリードの優勝は見慣れているので「ドルトムント勝っちゃえ」っていうものはあるでしょうね(笑)。

──それでは最後にスコア予想をお願いします。

 1-0、もしかしたらそれ以上の点差になるかもしれませんが、予想はレアル・マドリードの勝利です。願いとしては、雨が降らないでほしいですね、イングランドは雨が多いので。できれば晴れで芝に水を撒くくらいのコンディションで、熱戦に期待したいです。

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【Profile】
遠藤保仁(えんどう・やすひと)
1980年1月28日生まれ。鹿児島県出身。鹿児島実高卒業後、横浜フリューゲルス入り。同クラブが消滅後、京都パープルサンガを経てガンバ大阪へ。チームの"顔"として数々のタイトル獲得に貢献した。同時に日本代表でも主軸として活躍。2006年、2010年、2014年とW杯に三度出場。国際Aマッチ出場152試合、得点15。2020年10月にジュビロ磐田へ移籍。2023年シーズンを最後に現役から退く。引退後、ガンバのトップチームコーチに就任した。

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