オナイウ阿道がフランス2部で15得点の大爆発 脂の乗りきった28歳に代表復帰も見えてきた (3ページ目)
【日本代表の激しいフォワード争いに参戦】
最終的にチーム最多ゴールを記録したオナイウだが、その背景には、シーズン終盤に入ってから左ウイングのみならず、4-2-3-1の1トップを任される試合も増えたことも、ゴール量産につながったと言えるだろう。
それは、来シーズンからリーグ・アンでのリベンジを目指すオナイウにとってポジティブな材料であり、ストライカーとしての成長の跡と見ることもできる。少なくとも、サイドでもセンターでも得点ができるとなれば、ペリシエ監督の選択肢を増やすことにもつながるはずだ。
同時に、今シーズンにオナイウが見せたパフォーマンスは、2021年6月から遠ざかっている日本代表入りの可能性にも影響するだろう。
今シーズンに証明した決定力の高さを来シーズンもリーグ・アンの舞台で継続できれば、ライバルがひしめく日本代表の攻撃陣に食い込むチャンスは十分にある。現在28歳という脂の乗った時期にさしかかったオナイウ阿道の来シーズンは、いろいろな意味で注目に値する。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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