小川航基、ストライカーとして「日本代表を変える自信」オランダですでに10得点の衝撃 (3ページ目)
【チームメイト佐野航大が語る小川航基の特徴は?】
アヤックス戦後、チームメイトのMF佐野航大に小川のことを尋ねてみた。
「クロスが航基くんに集まることが多い。航基くんの動き出しはやっぱり一枚上手なので、相手のセンターバックの隙を突いてくる。また、ボール保持者にとってけっこうわかりやすい動き出しをしてくれるので(縦パスを)出しやすいんです。
逆に航基くんの動き出しがよすぎるので、今日の試合で俺も『出せる!』と思ってアウトフロントパスで出したんですが、相手にカットされちゃった(笑)。ホント、航基くんは『出せる!』と思わせる動き出しなんですよね。しかも、それをずっと続けてくれる。うしろから見ていて、本当に助かります」
これまでの取材で何度も、小川から日本代表への熱い想いを聞いてきた。なかでも、昨年11月に語られた言葉は、今も忘れることができない。
「日本代表はクラブと一緒。『チーム日本』というクラブのチーム戦。選手はしっかりと準備し続けることを、マストでやらないといけない。いつ、どんな時も呼ばれたら行けるように、準備しておかないといけません」
先日、アジアカップを見た感想を交えつつ、あらためて日本代表への想いを語ってもらった。
「アジアのレベルが上がっていくなかで、やっぱりもっともっと、日本は成長していかなきゃいけないと感じます。また、その力になりたい、とも感じています。
早く(日本代表に)呼んでもらいたい、という気持ちは強く持っている。そのためにはやっぱり、自分が得点を決め続けるしかない。(日本代表で)やれる自信もあるし、日本を変える自信もあるし、得点を決める自信もあるし......すべてにおいて自信がある。僕はただ、がんばるだけですね」
準々決勝で敗退したアジアカップでは、上田綺世(フェイエノールト)が5試合4ゴールと気を吐いた。だが、ストライカーの枚数は足りておらず、『大迫勇也・代表復帰待望論』も挙がっていた。しかし、どうだろう......そろそろ小川航基を試してみては──。
著者プロフィール
中田 徹 (なかた・とおる)
スポーツライター。 神奈川県出身。オランダを拠点に、2002年よりサッカーを主に取材。オランダスポーツジャーナリストクラブ会員。
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