久保建英は右ウイングが最適 スペイン人記者がレアル・ソシエダで輝く理由を分析 (2ページ目)
【最適なポジションは右サイド】
ラ・レアル2年目の久保は今季、攻撃の切り札的な存在となり、プレーに頻繁に関与することでレギュラーの座を確固たるものにしている。
久保がこのように活躍できる大きな理由として、クオリティーの高い選手たちにうまくサポートされていること、そして右ウイングというアウトサイドとインサイドの両方で違いを生み出すのに適したポジションでプレーしていることが考えられる。
計281分間出場し、準々決勝で早期敗退したアジアカップで、森保一監督は久保をトップ下で起用する決断を下した。おそらくインサイドでの役割を大きくし、その位置から決定機を演出する狙いがあったのだろう。
久保にとってこの大会のベストゲームとなった決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦(3-1)では上田綺世とうまくかみ合い、前線でアレクサンデル・セルロート(現ビジャレアル)とコンビを組んだ昨季を彷彿とさせた。しかし大会を通じて久保の才能が存分に発揮されたとは言い難く、特に準々決勝のイラン戦(1-2)ではうまくいかなかった。
久保のプレーを見る限り、最適なポジションはスペースの少ないインサイドではないと思われる。また、久保が活躍する上で周りにいる選手のクオリティーが必要不可欠な要素のひとつとなるが、今大会はそれが十分ではなかったように感じられた。
さらにセルロートと前線でコンビを組み、主にセカンドトップを務めた昨季と比較した場合でも、右サイドを主戦場としている今季のほうが快適にプレーでき、自由度が増しているように見える。
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