メッシのインテル・マイアミは面白いのか オーナーのベッカムがバルセロナOBメンバーで固めたチームの横顔 (3ページ目)
【日本で見られるメッシの現役最後の姿かも】
そんななか、リーグ戦では苦戦する一方で、メキシコリーグと共同で開催されるカップトーナメントの「リーグスカップ2023」でメッシ擁するインテル・マイアミが大躍進。ナッシュビルSCとの決勝戦ではメッシを欠きながらPK戦を制してクラブ史上初タイトルを獲得し、今年のCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズカップ出場権も手にしている。
現在のインテル・マイアミは、2月21日(現地時間)に開幕する新シーズンに向けたプレシーズンを過ごしている最中で、今回のヴィッセル神戸との試合は彼らにとって重要なプレシーズンマッチでもある。
すでに発表されている来日メンバーには、メッシをはじめ、かつてバルセロナでメッシとともにプレーした元スペイン代表のMFセルヒオ・ブスケツ、同じくDFジョルディ・アルバ、そして元ウルグアイ代表FWのルイス・スアレスといったスター選手も名を連ねている。来日直前に香港で開催されたプレシーズンマッチでは、メッシとスアレスは軽い負傷により出場を回避しているが、日本では元気にプレーする姿を見せてほしいところだ。
最後に、気になるメッシの年俸について触れておこう。
まず、メッシがインテル・マイアミから受け取っているのは、基本給1200万ドル(約18億円)にボーナスを加えた総額2040万ドル(約31億円)と報じられている(いずれも推定)。加えて、MLSの配信権を持つ「Apple TV」から受け取るスポンサー契約料の5000~6000万ドル(約75~90億円)などを含めると、年間総額1億3500万ドル(約202億円)を手にするとも言われている。我々一般人にとっては、めまいがするほどの金額だ。
ただ、裏を返せば、メッシにはそれだけの価値があるということ。今回が日本でプレーする最後の機会になるかもしれないと考えると、ヴィッセル神戸との試合は、日本のサッカーファンにとっては絶対に見逃せない。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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