久保建英とブライス・メンデスのコンビに注目 レアル・ソシエダはレフティが支えてきた (4ページ目)
【久保とブライス・メンデスのレフティコンビ】
昨季以降ラ・レアルには、今夏退団したシルバ(引退)やアレクサンデル・セルロート(現ビジャレアル)、そしてオヤルサバル、ミケル・メリーノ、ブライス・メンデス、久保、モハメド=アリ・チョ、カルロス・フェルナンデス、ジョン・アンデル・オラサガスティといった選手たちがいて、特に攻撃陣におけるレフティの割合が高くなっている。左利きは右利きより才能があるとも言われるが、現在成功を収めている理由はそこにあるのかもしれない。
下部組織出身選手のオヤルサバルはクラブの象徴であり、チームリーダーだ。才能に溢れながらもハードワークを欠かさず、ゴールへの嗅覚に優れている。大ケガから復帰したあと、センターフォワードとして再起を図りつつ、すべての選手にとって完璧なパートナーとなり、久保のこともよく理解し、頼もしい存在となっている。
ミケル・メリーノはわずかな選手しか持ち合わせていない試合の流れを読む力を備え、あらゆるデュエルに勝てるオールラウンダーな選手。ロングパスの能力はすさまじく、チーム全体に恩恵をもたらしている。
久保をよく知る我々が、彼に最も合う選手を挙げるとしたらブライス・メンデスだろう。ラ・レアル加入後、飛躍的に進化し、今やスター選手になっている。久保とうまく連係して右サイドの攻撃を恐ろしいものにしている。左利き同士はお互いをよく理解し合えると言うが、このふたりのように繊細なボールタッチの選手たちとなるとなおさらだ。彼らはシンプルな足首の動きだけで、相手守備陣を破壊する能力を備えている。
ラ・レアルは今季、シルバの後釜としてロシア代表のアルセン・ザハリャンを獲得したが、イマノルはここまで公式戦で10得点7アシストを記録しているブライス・メンデスと久保のレフティコンビに、より大きな信頼を寄せている。
(髙橋智行●翻訳 translation by Takahashi Tomoyuki)
久保建英や鎌田大地、三笘薫など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール
高橋智行 (たかはし・ともゆき)
茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。
【布陣】レアル・ソシエダの今季フォーメーション
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