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CL久保建英ら日本人所属5チーム&全勝4チームを解剖 順調な王者と心配な白い巨人 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 このセビージャ戦では、右SBとして先発したベン・ホワイトよりも安定していた。ソツのないプレーができていた。常時出場は時間の問題のように見える。SBが板についてきた感じさえする。「サッカーはSBで決まる」「SBが活躍したほうが勝つ」との、サッカー界の格言に従えば、日本代表でもSB冨安を見たくなるのだ。

 久保建英所属のレアル・ソシエダもD組で、昨季の準優勝チーム、インテルを得失差で抑え首位に立っている。3戦目では当初、この組のライバルと目されたベンフィカを倒し、2位以内が見えた状態にある。

 久保の貢献度は高い。推進力がここ1年で大きく増し、アタッカーらしくなった。縦に抜けるフェイントを身につけたことがなにより大きい。日本代表の先のチュニジア戦では1トップ下でプレーしたが、右ウイングのほうがその魅力は生きるように思う。

 あとは得点だ。CLで何点とれるか。選手としての"箔"はそれに比例する。そうした意味でも2点を奪った古橋が光って見える。アトレティコ戦の先制弾はまさに拍手喝采もののビューティフルゴールだった。ひと皮剥けた印象を抱くのは筆者だけか。

久保建英や鎌田大地、三笘薫など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

アトレティコ・マドリード戦で先制ゴールを決めた古橋亨梧(セルティック)photo by PA Images/AFLO

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