旗手怜央が言語化する「試合勘」の正体「亨梧くんの動きが全く見えていなかった」

  • text by Harada Daisuke

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開幕すぐのケガで数試合の戦線離脱を経験した旗手怜央。復帰後のチャンピオンズリーグで試合勘が戻っていないことに気づかされた出来事があったという。この「試合勘」「ゲーム感覚」といったものは何なのか。旗手自身が選手目線で語った。

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旗手怜央が今回はプレーヤーの「試合勘」について語った photo by Sano Miki旗手怜央が今回はプレーヤーの「試合勘」について語った photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る

【ケガ明けは試合勘がもどっていなかった】

 9月16日のダンディーFC戦(スコットランドリーグ第5節)で、ケガから復帰した自分は4日後――フェイエノールトとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ初戦に先発出場し、58分までプレーした。

 セルティックが2人の退場者を出した試合は、前半終了間際と76分に失点して0-2で敗戦した。

 その結果が示しているように、オランダのリーグ王者であるフェイエノールトは強いチームだった。しかし、前半の早い時間帯にはセルティックもチャンスを作れていた。いずれもそのチャンスに顔を出したのは自分だった。

 1つは15分に自分自身がシュートを打った場面と、もう1つは17分に自分が打ったシュートが相手DFにブロックされた場面だ。その2度のチャンスで、僕自身がゴールやアシストを記録するプレーを選択できていれば、ブレンダン・ロジャーズ監督から求められているトップ下としての役割を全うでき、かつ試合の結果も変わっていただろう。

 タラレバは言いたくないが、今季、チームが取り組んでいるサッカーについて、自分のプレーについて、見つめ直すきっかけになったことは言うまでもない。

 特に悔やんだのは17分のシーンだ。個人的には戦列を離れていたことによる「試合勘」や「ゲーム感覚」が、まだまだ戻りきっていないと強く実感した。

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