ネイマールは年俸237億円! 「サウジマネー」を求めた現役バリバリのスター選手たちは誰がどのチームにいるのか (2ページ目)
【サウジ4クラブで約760億円もの巨額投資】
そんな現役バリバリの「ブラジル代表10番」がサウジアラビアに移籍したというニュースが報じられた時、世界中のサッカーファンに衝撃が走ったことは記憶に新しい。しかし、昨年12月にクリスティアーノ・ロナウドがアル・ナスルに移籍したのを皮切りに、今夏は一流選手たちのサウジアラビア行きが続々と決定。SPLが移籍マーケットの主役に躍り出た。
今夏にサウジアラビアのクラブが投資した選手獲得資金の総額は、なんと約9億5700万ユーロ(約1510億円/以下『Transfermarkt』調べ)。さすがにリーグ全体で約28億ユーロ(約4417億円)を投資したプレミアリーグには及ばなかったが、それでも3位のリーグ・アン(約9億700万ユーロ/約1430億円)を上回り、今夏の市場における総投資額で2位にジャンプアップしている。
なお、4位以下はセリエA(約8億5600万ユーロ/約1350億円)、5位ブンデスリーガ(約7億4800万ユーロ/約1180億円)、6位ラ・リーガ(約4億4100万ユーロ/約653億円)と続く。SPLはヨーロッパ5大リーグに割って入った格好だ。
そのなかでも特に際立っているのが、サウジアラビアの政府系ファンド「PIF」が株式の75%を保有する4クラブ「アル・ヒラル」「アル・ナスル」「アル・イテハド」「アル・アハリ」の常軌を逸した補強ぶりだ。
まず、ネイマール(PSG→/31歳)を移籍金9000万ユーロ(約142億円)で獲得したアル・ヒラルは、前述のミトロヴィッチ(フラム→/28歳)やマウコム(ゼニト→/26歳)のほかに、ポルトガル代表MFルベン・ネヴェス(ウルヴス→/26歳)、セルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ(ラツィオ→/28歳)、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(チェルシー→/32歳)、そしてGKにもモロッコ代表ヤシン・ブヌ(セビージャ→/32歳)といった実績十分のビッグネームを大量に補強。トータル約3億5300万ユーロ(約557億円)という突出した選手獲得資金を今夏に投下した。
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