CL準決勝はレアルのヴィニシウス対マンチェスター・シティの右SBに注目 ミラノ勢の対決はポルトガル代表23歳の出来がカギを握る (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by AFLO

 だが、レアル・マドリードは逆境に強いチームだ。昨季の決勝トーナメント4試合はすべて、相手が前評判で勝るなかでの戦いだった。チャレンジャーの立場で臨み、予想をきれいに覆し、欧州一の座に就いている。

 ストロングポイントは、ヴィニシウス・ジュニオールがウイングとして構える左サイドだ。若干左寄りで構えるカリム・ベンゼマとのコンビネーションが決まれば、鬼に金棒。得点の可能性は一気に上昇する。

 一方、マンチェスター・シティの右サイドバック(SB)は、ジョゼップ・グアルディオラが採用する4バック(4-3-3)と3バック(3-4-3)の可変式システムの調整役を兼ねている。マイボールに転じた時、相手ボールに転じた時、それぞれポジションを上げ下げする、微妙な役を任されている。マヌエル・アカンジ、ジョン・ストーンズ、カイル・ウォーカーらが該当する選手になるが、ヴィニシウスのマークと布陣の調整役を同時にこなすことはできるだろうか。一番の見どころだと筆者は考える。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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