旗手怜央が初めて迎えた海外プレシーズン。意識して取り組んだプレーで「自分にボールが集まってくるようになった」 (3ページ目)

  • text by Harada Daisuke
  • photo by Getty Images

自分にボールが集まってくるようになった

 また、距離感を把握できた結果、自分のプレーも変わり、顔を出す場所も変わった。

 あるタイミングでボールを受けると相手に潰されてしまう距離がわかったため、その状況ではパスを受けず、次のタイミングで顔を出すことを意識したのだ。

 すると、昨季終盤は自分を通過していたボールが、自分を経由するかのように集まってくるようになった。コンディションが戻り、自分の運動量が増えたのも一因としてはあるが、明らかにチームメートが自分を探し、ボールを集めてくれるようになった。

 また、そこには自分の距離やタイミングだけでなく、もう一つ意図して取り組んだ働きかけがあると実感している。
(後編「自分の言葉で「意志」や「意図」を伝える」>>)

旗手怜央
はたて・れお/1997年11月21日生まれ。三重県鈴鹿市出身。静岡学園高校、順天堂大学を経て、2020年に川崎フロンターレ入り。FWから中盤、サイドバックも務めるなど幅広い活躍でチームのリーグ2連覇に貢献。2021年シーズンはJリーグベストイレブンに選ばれた。またU-24日本代表として東京オリンピックにも出場。2021年12月31日にセルティックFC移籍を発表。今年1月より、活躍の場をスコットランドに移して奮闘中。3月29日のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦で、A代表デビューも果たした。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る